やっと見れた。
雑誌「ELLE」の編集長であるジャン=ドミニクが、突然の脳梗塞を起こし、左目しか動かせない肉体になってしまう。瞬きのみでアルファベットを伝える方法で自伝を出版していくというフランス映画。主人公の左目の視点から物語が始まっていくので、体が動かないもどかしさや切なさがどうしようもなく伝わる。僕の中には麻痺していないものが左目以外にも2つある――時折見える想像の世界の綺麗なこと…自由な世界の彩りを楽しんだ後の、現実のどうしようもない無機質さがつらい。でもものすごくすっとする、心に残る映画でした…。とっても映像が綺麗。車椅子で動けないでいるジャンを、俯瞰で見るシーンがものすごく多いのは、現実感を出すため?音楽もすばらしい。おすすめ。